農と市民を結ぶフォーラム(市民農業講座「なごやか農楽校」公開講座)7/20
於:名古屋市中区ホール 約350名参加
(方向性)
一つ一つの事例や一人一人が思っていることを率直に出して、その中から今後に向けての示唆を得られるようにしたい。空論でなく、できるだけ実践につながるようにしたい。
(ねらい)
都市のアメニティー空間として貴重な役割を果たす農地の価値を再認識することで、市民と農家の相互理解と交流を促す。そのために、市の内外から幅広く経験を集め、課題を明らかにするとともに、展示棟により、市民による農業ボランティアをはじめとする様々な農を支え合う活動を育てることを目的とする。
(企画・運営)
とうかい食・農・健サポートクラブと名古屋市のパートナーシップで企画・運営されました
クラブ会員を中心とした有志で、市の現状から施策の方向性などについて、けんけんがくがく議論を重ね、市民が主役となるフォーラムの方向性とねらいを絞り込み、それに適した事例報告者を推薦し企画案としました。
事前準備、当日運営についても自分たち市民のフォーラムとして、会員から有志を募り無償ボランティアとして市のスタッフとともに運営にあたりました
会場費は市の主催ですので無料、市の負担としては、講師料、チラシ印刷費、資料集、報告書の編集印刷費その他雑費などです。
結果的に、資料集、報告書の編集印刷をお願いした事務所に、委託料に見合わない過大な負担をかけてしまったことが残念であり、今後の課題となりました。
当たり前のことですが、有志の運営委員は交通費を含め基本的に無報酬で参加していることが、職業公務員には新鮮であり、多少はプレッシャーになったのではないでしょうか。残念なのは、何度も打ち合わせした担当者にはボランティアとしての自立性と自律性が伝わり、パートナーシップの芽が出たと思うのですが、はたしてそれが上層部にどこまで伝わり今後の施策に波及していくかどうかについては疑問が残りました。
(全体テーマ)「みどりの農地はまちの宝だ!」
名古屋市やその周辺の農地は年々少なくなっています。市民のみなさんで農業をサポートしていくことを目指して、名古屋市では市民農業講座「なごやか農楽校」をスタートしました。
農地を都市の魅力ある宝としてみつめなおし、農と人・人と人の新しい関わりがこのフォーラムからスタートすることを期待します。
a. 第1部 基調提言「『星座的都市農業』への提言」向井清史(名古屋市立大学経済学部教授)
夜空に瞬く星は旅人の道標となったり、星座を形作って私たちのロマンをかき立ててくれたりします。大都会名古屋にもきらりと輝いている農家がいるのです。市民と農家の連帯で、ロマンの種を大きく育てましょう。農家・市民・行政のパートナーシップの在り方について提起しました
b.第2部 フォーラム
・テーマ「農と市民をむすぶ取り組み――ひとそだち・まちづくり――」
・コーディネーター 林 進(岐阜大学農学部教授)
・報告者
「農業ボランティアをめざしたはじめの一歩」
小森一秀・宇佐美英里(名古屋市「なごやか農楽校」受講生)
「畑の学校の楽しい農業」
安藤博巳(「甚目寺町畑の学校」校長・甚目寺町観光協会副会長)
「域産域消に向けて――定年退職者が戦力」
蔵地 栄(とよた生き活き農業塾生き活き部会長)
鈴木孝征(JA豊田市営農企画課長)
「農家の思い」 金井重斗・若松清美(名古屋市・農業者)
「消費者の気持ち」 若井秋子(名古屋市・生協組合員)
「消費者による有償援農グループ」 正村節子(岐阜県・野良の会)