2020年4月1日水曜日

とうかい食農健サポートクラブ 令和元年度 (2019)活動報告

 

とうかい食農健サポートクラブ 令和元年度 (2019)活動報告


とうかい食農健サポートクラブは、食・農・健に関わる幅広い関係者によるネットワーク構築を目的に、2000年2月に設立されました。設立から20年が経ち、伝統的な食や農業体験に触れる機会が減少する中、令和元年度は特に**「野菜の摂取」**に注目し、「食」「農」「健康」の関係を深める活動に取り組みました。しかし、年度末には新型コロナウイルスの感染が拡大したため、活動の多くが影響を受けました。

1. 令和元年度の主な活動

(1)総会記念シンポジウム

「野菜の摂取」をテーマに、東海地域の現状と、より良い野菜摂取の方法を多角的に考えるシンポジウムを開催しました。

  • テーマ: “野菜しっかり食べていますか~知れば広がる「やさい生活」~”

  • 日時: 2019年7月27日(土)13:30~15:40

  • 会場: 名古屋都市センター 14階会議室1・2

  • 概要: 東海地域が野菜摂取量で低いという調査結果を受け、栄養、食物繊維、保存法など様々な視点から野菜について考えました。台風接近という悪天候の中、22名の会員・市民が参加し、テーマへの関心の高さがうかがえました。

  • 報告1: 「あいち健康チャレンジ事業-野菜摂取に関する調査の結果」

    • 報告者: 今枝 奈保美 氏(とうかい食農健サポートクラブ幹事、至学館大学健康科学部栄養科学科教授)

  • 報告2: 「野菜をテーマとした学生の取り組み」

    • 報告者: 小川 宣子 氏(とうかい食農健サポートクラブ幹事、中部大学応用生物学部教授)

  • 報告3: 「野菜も果物もよろこぶ?~上手な保存法~」

    • 報告者: 藤岡 富士江 氏(コープあいち コープサポーター)

(2)「食」「農」「健康」とのつながりから「野菜」摂取を考える取り組み

総会シンポジウムのテーマをさらに深めるため、野菜の生産現場を訪れる「大人の社会見学」を計画・実施しました。

大人の社会見学:岐阜県白川町の有機農業生産者訪問 NPO法人地域と協同の研究センター「市民が協働を学ぶ講座」のフィールドワーク企画と連携して、白川町で有機農業に取り組む新規就農者を訪問しました。

  • 概要:

    • コーディネーター: 吉野 隆子 氏(オーガニック朝市村村長)

    • 訪問地: 岐阜県白川町黒川地区

    • 内容: 有機農業の生産現場を見学し、生産者のこだわりや想いに触れました。

  • 参加者: 10名(とうかい食農健サポートクラブ会員を含む)

  • 報告: この活動の詳細は、後日会報にて報告されました。


令和元年度は、年度末に新型コロナウイルスの影響を受けたものの、年間を通して「野菜」という具体的なテーマを設定することで、参加者がより深く食と農の関係を考える機会を提供しました。

2019年7月27日土曜日

とうかい食農健サポートクラブ 平成30年度(2018) 活動報告

 

とうかい食農健サポートクラブ 平成30年度(2018) 活動報告

とうかい食農健サポートクラブは、東海地域の「食」「農」「健康」に関わる幅広い分野の有志によるネットワークとして2000年2月に設立されました。設立から19年が経過し、伝統的な食や農業体験が失われつつある現状に対し、将来世代の健康な体と心を育むため、平成30年度も「食」と「農」と「健康」の関係を深め、考え合う活動に取り組みました。


1. 平成30年度の主な活動報告

(1)総会記念シンポジウム

  • 日時: 2018年7月22日(日)13:30~16:00

  • 会場: 全労済金山会館ワークライフプラザれあろ 6階大会議室

  • テーマ: 「食と農と健康の持続可能性!~災害と復興の経験から考え合う~」

災害復興における「食」の役割に焦点を当て、伊勢湾台風や東日本大震災の経験から、地域の食や農業、健康のつながりについて考えました。

  • 問題提起: 「伊勢湾台風から総合的に学び、地域の減災力復興力を高めましょう!」

    • 講師: 佐藤 仁志 氏(とうかい食農健サポートクラブ幹事)

  • 実践報告: 「災害における協同の実践に学ぶ」

    • 講師: 向井 忍 氏(とうかい食農健サポートクラブ幹事・愛知県被災者支援センターセンター長補佐)

  • 実践報告: 「たべる つくる 石巻」

    • 講師: 小川 宣子 氏(とうかい食農健サポートクラブ幹事・中部大学応用生物学部教授)

  • まとめ: 竹谷 裕之 氏(とうかい食農健サポートクラブ会長・名古屋大学名誉教授)

(2)「食」「農」「健康」のつながりと文化を考える取り組み

学習会:「たまごを通して伝えたいこと!」 たまご農家が運営する「キッチンレシピヲ」の取り組みに学び、生産者の想いと食のつながりを考える学習会を開催しました。

  • 日時: 2018年11月22日(木)13:30~15:30

  • 会場: コープあいち生協生活文化会館 4階会議室1

  • お話: 市田 真新 氏(有限会社デイリーファーム代表取締役)

  • 参加者: 30名

大人の社会見学:「有限会社デイリーファームの見学」 学習会で話を聞いたデイリーファームを実際に訪れ、たまご作りのこだわりを体験しました。

  • 日程: 2019年3月8日(金)

  • 訪問先: 有限会社デイリーファーム(常滑市)、農家キッチンレシピヲ、ココテラス

  • 内容:

    • 養鶏へのこだわりについて市田氏から改めて話を聞きました(鳥インフルエンザ対策のため鶏舎見学は中止)。

    • 飼料米の田んぼを見学しました。

    • 農家レストラン「レシピヲ」で昼食をとり、直売所「ココテラス」で買い物をしました。

  • 参加者: 8名

(3)災害に備えた食を考える取り組み

学習交流会:「災害に備えた食を考える」 災害時の食の重要性を踏まえ、調理と試食を通して災害食を学ぶ交流会を実施しました。

  • 日時: 2019年3月30日(土)13:30~15:30

  • 会場: 生協生活文化会館 4階会議室1

  • 講師: 大久保 里香 氏(管理栄養士・コープあいちコープサポーター)

  • 内容:

    • 講演: 「災害に備えた食を考える(ローリングストックのすすめ)」

    • 調理・試食・交流: レトルト食品や缶詰、お菓子などを使った災害時でも作れる献立を調理・試食しました。 ①エビピラフ ②クラムチャウダー ③フルーツサラダ ④ジャム蒸しパン ⑤レトルトご飯を使った五目寿司 ⑥「じゃがりこ」を使ったポテトサラダ ⑦さば味噌煮缶・大豆缶・ひじき缶の和え物

  • 参加者: 35名

2013年6月22日土曜日

総会記念シンポジウム 聞き書き『奥三河の食とくらし』に取り組んで~見えてきた大切にしたい私たちの食とくらし~

とうかい食農健サポートクラブ総会記念シンポジウム

聞き書き『奥三河の食とくらし』に取り組んで

~見えてきた大切にしたい私たちの食とくらし~


とうかい食農健サポートクラブは、平成24年度に実施した奥三河地域の「聞き書き」活動を通して見えてきた食文化の魅力を共有し、その大切さについて考えるシンポジウムを開催します。

特に、聞き書きの対象となった4名の方々から共通して語られた**「五平餅」**に焦点を当て、単なる食べ物としてだけでなく、地域に根差した大切な文化や思い出として語り継がれてきたエピソードを紹介します。

【開催概要】

  • 日時: 平成25年6月22日(土)13:30~15:30

  • 会場: 名古屋都市センター14階 特別会議室

    • 金山総合駅南口から徒歩1分

  • 参加費: 無料

  • 定員: 60名

  • 主催: とうかい食農健サポートクラブ

【プログラム】

  • 13:30 開会・開会挨拶

  • 13:35 講演「伝えよう!地域の食文化」

    • 講師:小川 宣子 氏(中部大学応用生物学部教授・とうかい食農健サポートクラブ幹事)

  • 14:35 報告「聞き書き『奥三河の食とくらし』に取り組んで」

    • 聞き書きに取り組んだ数名の報告者による発表

  • 15:15 まとめ

  • 15:30 終了

奥三河の食文化から見えてきた、私たちの食とくらしの未来について、一緒に考えてみませんか。

2013年6月2日日曜日

~見えてきた大切にしたい私たちの食とくらし~ 聞き書き『奥三河の食とくらし』に取り組んで とうかい食農健サポートクラブ総会記念シンポジウム

とうかい食農健サポートクラブ 総会記念シンポジウム 開催報告

聞き書き『奥三河の食とくらし』に取り組んで

~見えてきた大切にしたい私たちの食とくらし~

2013年6月22日(土)、名古屋都市センターにて「とうかい食農健サポートクラブ総会記念シンポジウム」が開催されました。本シンポジウムは、2012年度に実施した奥三河地域の食文化に関する「聞き書き」プロジェクトの成果を報告するもので、地域の食文化の大切さについて参加者全員で考えました。


開催概要

  • 日時: 2013年6月22日(土) 13:30~15:30

  • 会場: 名古屋都市センター 14階 特別会議室

  • 参加費: 無料

  • 主催: とうかい食農健サポートクラブ


プログラムと内容

シンポジウムは以下のスケジュールで進行しました。

  • 開会挨拶(13:30)

  • 講演「伝えよう!地域の食文化」(13:35~14:35)

    • 講師: 小川 宣子 氏(中部大学応用生物学部教授・とうかい食農健サポートクラブ幹事)

    • 地域に根ざした食文化の重要性について講演が行われました。

  • 報告・発言「聞き書き『奥三河の食とくらし』に取り組んで」(14:35~15:15)

    • 聞き書きに携わった数名の報告者から、調査を通じて発見した奥三河の食文化の魅力が語られました。

    • 参加者からは、五平餅がかつて「わらじ」ほどの大きさで、男性が作る冬のごちそうだったというエピソードなど、印象深い話が共有されました。

    • この地域では、五平餅が単なる食べ物ではなく、歌会が開かれるなど、人々が集まる場に欠かせない「ごちそう」であり、地域の絆を育む存在であったことが改めて見えてきました。

  • まとめ(15:15)

  • 終了(15:30)

本シンポジウムを通じて、食文化を記録し、語り継ぐことの重要性が再確認されました。ご参加いただいた皆様に感謝申し上げます。

2012年6月24日日曜日

フォーラム 食と農・漁業のすこやかな結び方 ~目利きになろう! 農・漁業と食を結んで~

フォーラム「食と農・漁業のすこやかな結び方 ~目利きになろう! 農・漁業と食を結んで~」

主催:とうかい食農健サポートクラブ


とうかい食農健サポートクラブは、食と農林水産業、そして健康について学ぶフォーラムを開催します。今回のテーマは、「目利き」。農業・漁業の現状を学びながら、おいしい野菜や魚の見分け方、賢い買い物術を身につけ、生産者と私たち消費者とのつながりを深めましょう。

開催概要

  • 日時: 平成24年6月24日(日)13:00〜16:00

  • 会場: ワークライフプラザれあろ 6階大会議室

  • 参加費: 無料

  • 定員: 90名

プログラム

  • 12:30 開場・受付開始

  • 13:00 開会挨拶と問題提起

  • 13:00 講演1「農業と農産物の現状を学び、野菜の目利きになろう!」

    • 講師: 高木 幹夫氏(シニア野菜ソムリエ、株式会社げんきの郷)

    • 生産者と消費者の顔が見える関係を築くための取り組みを紹介します。美味しくて安心な農産物の見分け方や、楽しい食べ方を学びましょう。

  • 14:30 講演2「漁業と水産物の現状を学び、魚の目利きになろう!」

    • 講師: 神谷 友成氏(おさかなマイスター、中部水産株式会社)

    • 伊勢湾、三河湾、渥美外海で獲れる旬の魚の紹介に加え、漁獲から消費までの流通、おいしい魚の見分け方、楽しい食べ方などを学びます。

  • 交流会「みんなで交流」

    • 高木さんと神谷さんを交え、参加者全員で意見交換を行います。

  • 16:00 終了

このフォーラムでは、目からウロコが落ちるような情報が満載です。ぜひお気軽にご参加ください。

2011年1月29日土曜日

食と農のすこやかな結び方

とうかい食農健サポートクラブ 設立10周年記念企画

食と農のすこやかな結び方

2011年1月29日(土)、とうかい食農健サポートクラブは設立10周年を記念し、シンポジウム「食と農のすこやかな結び方」を名古屋通信ビルにて開催しました。これまでの10年間で、クラブが取り組んできた多岐にわたるテーマを振り返りつつ、食と農、健康に関わる5つの先進的な活動事例が報告されました。延べ5,600人を超える参加者と共に歩んできた活動の集大成として、参加者たちはこれからの「食」について深く考え、語り合いました。


開催概要

  • 日時: 2011年1月29日(土) 10:30~16:00

  • 会場: 名古屋通信ビル(JR・地下鉄鶴舞駅から徒歩1分)

  • 参加費: 1,000円(資料、「愛知を食べよう弁当」、お茶代込み)

  • 定員: 100名

  • 全体コーディネーター: 竹谷 裕之 氏(名古屋大学特任教授・とうかい食農健サポートクラブ会長)


プログラムと内容

シンポジウムは、5つの活動報告、地産地消弁当での昼食、そしてグループワークショップの3部構成で進行しました。

1. 5つの活動報告(10:30~12:30)

各分野で「食」と「農」を結びつけるユニークな取り組みが紹介されました。

  • 都市にいながら「農のあるくらし」を楽しむ

    • 報告者: 熊谷 正道 氏(日進野菜塾 代表)

    • 都市部にいながら市民が農業を体験し、豊かな食生活を送るための実践事例が報告されました。

  • 「一坪農園に学ぶ」~食への理解を深めるために~

    • 報告者: 半澤 史聡 氏(名古屋学芸大学 管理栄養学部3年)

    • 大学の管理栄養学部の学生による、一坪農園を活用した食育の取り組みについて発表がありました。

  • 高齢化の進む三河山間地の「食のライフライン」

    • 報告者: 竹内 彰 氏(コープあいち新城センター長)、大脇 純子 氏(配達担当)

    • 高齢化が進む山間地において、生協がどのように食を届ける「ライフライン」として機能しているか、その現場の様子が伝えられました。

  • 「食もケアなり」-浜っ子弁当で地域の健康を考えるー

    • 報告者: 福田 珠美 氏(三重県 医療法人富田浜病院 健康増進センター次長)

    • 病院が地域住民の健康を支えるために開発した「浜っ子弁当」の取り組みが紹介されました。

  • 地域とつながる酪農の実践

    • 報告者: 大井 幸男 氏(岐阜県羽島市・大井牧場)

    • 消費者との交流を大切にしながら、地域に根差した酪農を営む実践例が報告されました。

2. 昼食「愛知を食べよう弁当」(12:30~13:10)

愛知県産の食材にこだわって特別に作られた地産地消弁当を全員で味わい、食と農のつながりを体感しました。

3. グループ分科会(13:10~16:00)

参加者はグループに分かれ、午前の報告内容を参考にしながら、食・農・健康の現状と未来について活発なワークショップを行いました。それぞれの立場から意見を出し合い、これからの社会における「食と農のすこやかな結び方」について深く掘り下げました。

シンポジウムは盛況のうちに終了し、参加者たちは食と農に関する新たな気づきと学びを得ることができました。

2010年3月6日土曜日

おとなの社会見学 博物館酢の里を訪ねて

おとなの社会見学:ミツカン本社「博物館 酢の里」訪問

2009年3月6日、愛知県半田市にある株式会社ミツカン本社にて、「おとなの社会見学」が開催されました。30名の参加者が集まり、「博物館 酢の里」を訪れて酢と食文化の歴史を学び、企業のマーケティング戦略について理解を深めました。


講演と見学内容

1. 「酢とすしの科学」

元ミツカンの研究員である藤森正宏氏が、酢と寿司の深い関係について講演しました。

  • 粕酢の誕生と寿司の歴史: 江戸時代、造り酒屋だったミツカンの初代が酒粕から「粕酢」を開発。これが江戸で流行した「早ずし」に用いられ、大好評を博したという歴史が紹介されました。

  • 食文化と嗜好性の違い: 参加者は、関東と関西の寿司の嗜好性の違いや、アメリカで「うま味」が好まれないため、寿司がサラダのようなあっさりとした味付けで人気があるといった、地域や文化による食の好みの違いについて学びました。企業が食文化の嗜好性を定期的に調査し、製品開発や販売戦略に活かしているという話は、参加者にとって非常に興味深い内容でした。

2. 「おむすび山 赤飯風味・山菜風味の開発」

ミツカンでマーケティングを担当する大石竜氏が、人気商品「おむすび山」の新商品開発について解説しました。

  • 開発背景: 不景気による弁当需要の増加や、手軽に手作りしたいという消費者のニーズ、安全志向の高まりといった社会背景が、新商品の開発に繋がったことが説明されました。

  • マーケティング戦略: 新商品が野菜由来の色素を使用して開発された経緯や、企業が消費者の動向をどのように分析し、製品に反映させているかという食品マーケティング戦略の話は、特に家政学専攻の学生から大きな関心を集め、企業への就職意欲を高めるきっかけとなりました。


まとめ

参加者は、今回の社会見学を通じて、日本の食文化を支える企業の歴史や、消費者のニーズに応えるための緻密なマーケティング戦略について学びました。酢やふりかけといった身近な食品が、どのように私たちの食卓に届いているのかを知る、貴重な体験となりました。