食べ物の楽校・工場見学 開催報告
2008年3月10日、名古屋市港区にある(有)節辰商店の藤前センターにて、「食べ物の楽校・工場見学」が開催されました。19名の参加者が集まり、「和食の基本・だしを知る」をテーマに、だし作りの現場を学びました。
開催概要
日時: 2008年3月10日
会場: (有)節辰商店 藤前センター(名古屋市港区藤前)
テーマ: 和食の基本・だしを知る
参加者: 19名
見学内容とプログラム
参加者は、だしの製造ラインや原料倉庫など、普段は見ることができない工場の内部を詳しく見学しました。
工場案内:
勝田 吉雄 氏((有)節辰商店 社長)
勝田 和吉 氏((有)節辰商店 藤前センター長)
安達 秀子 氏((有)節辰商店 東海橋液体工場・検査室長)
同社の社長をはじめとする担当者から、製造工程や原料へのこだわりについて直接説明を受けました。
補足説明:
小川 宣子 氏(岐阜女子大学 家政学部教授)
山中 なつみ 氏(岐阜女子大学 家政学部教授)
大学教授による専門的な視点から、だしの機能や特性について補足説明が行われ、学びを深めました。
飲み比べと試食: 見学後には、実際にだしを飲み比べたり試食したりする機会が設けられました。
概要
節辰商店は、国産の材料だけにこだわってだしを製造している中小メーカーです。当日は、製造ラインから原料倉庫まで全てが公開され、参加者はかつお節などの原料が国内産地にこだわって選ばれていることを実感しました。また、インドネシア産のかつお節が増加している現状を踏まえ、気候風土によって発酵の具合が異なるという興味深い話も聞くことができました。
和食の味の根幹をなす「だし」について、生産現場でのこだわりと学術的な視点の両方から学べる、貴重な見学会となりました。