とうかい食農健サポートクラブ 令和元年度 (2019)活動報告
とうかい食農健サポートクラブは、食・農・健に関わる幅広い関係者によるネットワーク構築を目的に、2000年2月に設立されました。設立から20年が経ち、伝統的な食や農業体験に触れる機会が減少する中、令和元年度は特に**「野菜の摂取」**に注目し、「食」「農」「健康」の関係を深める活動に取り組みました。しかし、年度末には新型コロナウイルスの感染が拡大したため、活動の多くが影響を受けました。
1. 令和元年度の主な活動
(1)総会記念シンポジウム
「野菜の摂取」をテーマに、東海地域の現状と、より良い野菜摂取の方法を多角的に考えるシンポジウムを開催しました。
テーマ: “野菜しっかり食べていますか~知れば広がる「やさい生活」~”
日時: 2019年7月27日(土)13:30~15:40
会場: 名古屋都市センター 14階会議室1・2
概要: 東海地域が野菜摂取量で低いという調査結果を受け、栄養、食物繊維、保存法など様々な視点から野菜について考えました。台風接近という悪天候の中、22名の会員・市民が参加し、テーマへの関心の高さがうかがえました。
報告1: 「あいち健康チャレンジ事業-野菜摂取に関する調査の結果」
報告者: 今枝 奈保美 氏(とうかい食農健サポートクラブ幹事、至学館大学健康科学部栄養科学科教授)
報告2: 「野菜をテーマとした学生の取り組み」
報告者: 小川 宣子 氏(とうかい食農健サポートクラブ幹事、中部大学応用生物学部教授)
報告3: 「野菜も果物もよろこぶ?~上手な保存法~」
報告者: 藤岡 富士江 氏(コープあいち コープサポーター)
(2)「食」「農」「健康」とのつながりから「野菜」摂取を考える取り組み
総会シンポジウムのテーマをさらに深めるため、野菜の生産現場を訪れる「大人の社会見学」を計画・実施しました。
大人の社会見学:岐阜県白川町の有機農業生産者訪問 NPO法人地域と協同の研究センター「市民が協働を学ぶ講座」のフィールドワーク企画と連携して、白川町で有機農業に取り組む新規就農者を訪問しました。
概要:
コーディネーター: 吉野 隆子 氏(オーガニック朝市村村長)
訪問地: 岐阜県白川町黒川地区
内容: 有機農業の生産現場を見学し、生産者のこだわりや想いに触れました。
参加者: 10名(とうかい食農健サポートクラブ会員を含む)
報告: この活動の詳細は、後日会報にて報告されました。
令和元年度は、年度末に新型コロナウイルスの影響を受けたものの、年間を通して「野菜」という具体的なテーマを設定することで、参加者がより深く食と農の関係を考える機会を提供しました。