2011年1月29日土曜日

食と農のすこやかな結び方

とうかい食農健サポートクラブ 設立10周年記念企画

食と農のすこやかな結び方

2011年1月29日(土)、とうかい食農健サポートクラブは設立10周年を記念し、シンポジウム「食と農のすこやかな結び方」を名古屋通信ビルにて開催しました。これまでの10年間で、クラブが取り組んできた多岐にわたるテーマを振り返りつつ、食と農、健康に関わる5つの先進的な活動事例が報告されました。延べ5,600人を超える参加者と共に歩んできた活動の集大成として、参加者たちはこれからの「食」について深く考え、語り合いました。


開催概要

  • 日時: 2011年1月29日(土) 10:30~16:00

  • 会場: 名古屋通信ビル(JR・地下鉄鶴舞駅から徒歩1分)

  • 参加費: 1,000円(資料、「愛知を食べよう弁当」、お茶代込み)

  • 定員: 100名

  • 全体コーディネーター: 竹谷 裕之 氏(名古屋大学特任教授・とうかい食農健サポートクラブ会長)


プログラムと内容

シンポジウムは、5つの活動報告、地産地消弁当での昼食、そしてグループワークショップの3部構成で進行しました。

1. 5つの活動報告(10:30~12:30)

各分野で「食」と「農」を結びつけるユニークな取り組みが紹介されました。

  • 都市にいながら「農のあるくらし」を楽しむ

    • 報告者: 熊谷 正道 氏(日進野菜塾 代表)

    • 都市部にいながら市民が農業を体験し、豊かな食生活を送るための実践事例が報告されました。

  • 「一坪農園に学ぶ」~食への理解を深めるために~

    • 報告者: 半澤 史聡 氏(名古屋学芸大学 管理栄養学部3年)

    • 大学の管理栄養学部の学生による、一坪農園を活用した食育の取り組みについて発表がありました。

  • 高齢化の進む三河山間地の「食のライフライン」

    • 報告者: 竹内 彰 氏(コープあいち新城センター長)、大脇 純子 氏(配達担当)

    • 高齢化が進む山間地において、生協がどのように食を届ける「ライフライン」として機能しているか、その現場の様子が伝えられました。

  • 「食もケアなり」-浜っ子弁当で地域の健康を考えるー

    • 報告者: 福田 珠美 氏(三重県 医療法人富田浜病院 健康増進センター次長)

    • 病院が地域住民の健康を支えるために開発した「浜っ子弁当」の取り組みが紹介されました。

  • 地域とつながる酪農の実践

    • 報告者: 大井 幸男 氏(岐阜県羽島市・大井牧場)

    • 消費者との交流を大切にしながら、地域に根差した酪農を営む実践例が報告されました。

2. 昼食「愛知を食べよう弁当」(12:30~13:10)

愛知県産の食材にこだわって特別に作られた地産地消弁当を全員で味わい、食と農のつながりを体感しました。

3. グループ分科会(13:10~16:00)

参加者はグループに分かれ、午前の報告内容を参考にしながら、食・農・健康の現状と未来について活発なワークショップを行いました。それぞれの立場から意見を出し合い、これからの社会における「食と農のすこやかな結び方」について深く掘り下げました。

シンポジウムは盛況のうちに終了し、参加者たちは食と農に関する新たな気づきと学びを得ることができました。