2022年7月27日水曜日

 とうかい食農健シンポ 第22回総会記念報告

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とうかい食農健サポートクラブ 総会記念シンポジウム

テーマ:「コロナ禍の2年をふりかえって!」


とうかい食農健サポートクラブは、食・農・健康に関わる幅広い分野の有志が集まり、ネットワークを築くことを目的に、平成12年2月に設立されました。

コロナ禍で対面での活動が制限されてきた中、クラブの役割を改めて果たすべく、これまでの活動や考えを共有し、今後の課題を探るシンポジウムをハイブリッド形式で開催します。

開催概要

  • 開催日: 令和4年3月6日(日)10:30~15:30

  • 会場: コープあいち生協生活文化会館 4階会議室 およびオンライン(ハイブリッド開催)

  • 参加費: 無料(令和3年度は会費を徴収しません)

  • 主催: とうかい食農健サポートクラブ

プログラム

  • 基調講演:「コロナ禍の2年を踏まえ、とうかい食農健サポートクラブの持続可能性を語る」

    • 話し手:竹谷 裕之 氏(とうかい食農健サポートクラブ会長)

  • 会員報告:「コロナ禍の2年をふりかえって!」

    • 小川 宣子 氏(中部大学客員教授):中部大学環境保全教育研究センターでの食文化ユニットの活動紹介

    • 向井 忍 氏(特定非営利活動法人 地域と協同の研究センター専務理事):20年間の社会環境と消費者意識の変化について、生協組合員への調査結果から報告

    • 江本 行宏(愛知県農業水産局食育消費流通課):コロナ禍における愛知県の農業の現状

    • 大平 峰雄 氏(一般社団法人 農山漁村文化協会 東海北陸近畿支部):むらとの新しい関わり方

    • 吉野 隆子 氏(オーガニックファーマーズ名古屋):未来の農業を担う農家の存在について

このシンポジウムを通して、多角的な視点から食・農・健康の課題を探り、今後の活動につなげていきます。

 とうかい食農健サポートクラブ 10年の歩み
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はい、承知いたしました。ご提供いただいた文章を、2000年の「とうかい食農健サポートクラブ」の活動記録として整理します。


とうかい食農健サポートクラブ:2000年の活動記録


1. 設立総会・記念講演会(2月、名古屋市)

東海農政局長の呼びかけにより、農業・食品産業・教育・医療・行政など幅広い分野の有志が集まり、**「とうかい食農健サポートクラブ」**が設立されました。これは、国の「食を考える国民会議」の東海版という位置づけで、都市と農村の交流促進、食農教育を軸に活動を展開することを目的としています。

  • 設立経緯: 東海農政局企画調整室からの依頼を受け、農政局の支援のもと、東海3県の多様な関係者(行政、JA、食品関連企業、研究者、消費者団体など)が参加して発足。

  • 設立時の役員:

    • 会長: 井形 昭弘 氏(愛知県健康づくり振興事業団 理事長)

    • 副会長: 大川 吉崇 氏、喜岡 浩二 氏、佐々木 千代子 氏、野村 弘 氏

  • 参加者: 約130名

  • 会員数: 81名(うち団体会員14団体)


2. 記念講演会:テーマ「長寿と私たちの食生活~健全な心と体を守るために~」

講師: 井形 昭弘 氏(愛知県健康づくり振興事業団 理事長)

講演では、日本の急速な高齢化を「人類史上初の現象」としつつ、それを前向きなエネルギーとして捉えるべきだと提言しました。

講演要旨:

  • 日本の高齢化: 日本は、他の先進国よりはるかに速いペースで高齢化が進んでおり、世界を驚かせている。しかし、これは悲観的な予測に基づいたものであり、健康な高齢者が社会に出ることはマイナスではない。

  • 「健やかな高齢」の重要性: 65歳以上を一律に高齢者と定義することに意味はなく、健康で意欲があり、経験豊富な高齢者が活躍する社会こそが本来目指すべき姿である。金さん銀さんのように、100歳になっても意欲的に社会参加する姿勢が重要。

  • 健康と生活習慣: 生活習慣は老化を遅らせる上で大きな役割を果たす。60歳から健康づくりを始めても長生きできるというデータもあり、健康維持の努力が重要である。

  • 「食」の役割: 健康の維持向上を支える重要な要素は「食」である。特に、和食は多彩な食材と豊富な繊維を含み、老化抑制に効果があるため、世界からも「長寿食」として評価されている。若い世代の食生活から和食が失われている現状に警鐘を鳴らした。

  • 結論: 食、農、健康は一体のものであり、日本の未来を支える大きな基盤である。 和食を見直すことで、健康な社会生活を送ることができ、高齢社会をより良いものにできる。


とうかい食農健サポートクラブ:2001年の活動記録


1. 総会(7月、名古屋市)

約60名が参加し、活動の方向性を確認しました。


2. 「農と市民を結ぶフォーラム」(なごやか農楽校公開講座)(7月、名古屋市)

名古屋市で新たに開講された市民農業講座「なごやか農楽校」の公開講座として開催され、約350名が参加しました。

  • 全体テーマ: 「みどりの農地はまちの宝だ!」

  • 第1部:基調提言「『星座的都市農業』への提言」

    • 話し手: 向井 清史 氏(名古屋市立大学経済学部教授)

    • 要旨: 都市農業を単なる産業としてではなく、人々の「生き方」や「心の拠り所」として捉えるべきだと提言。都市に点在する農家を、夜空に輝く「星」に例え、それらがネットワークで結びつくことで「星座」のように大きな価値を生み出すと述べました。農業・農地が持つ**「誰もが参加できる営み」「癒しの空間」「環境教育の場」「災害時の避難場所」**といった多面的な役割を強調し、これを行政、農家、市民が「互酬的」な関係で支え合うことで、生活の質を豊かにできる可能性を示しました。

  • 第2部:フォーラム「農と市民をむすぶ取り組み──ひとそだち・まちづくり──」

    • コーディネーター: 林 進 氏(岐阜大学農学部教授)

    • 報告者:

      • なごやか農楽校の受講生(農業ボランティア体験)

      • 「甚目寺町畑の学校」校長(楽しい農業体験)

      • とよた生き活き農業塾(定年退職者の活躍)

      • 名古屋市の農業者・生協組合員(それぞれの思い)

      • 岐阜県の有償援農グループ(市民による農家支援)

    • 様々な立場の人々が、農と市民を結ぶ具体的な取り組み事例を報告し、活発な意見交換が行われました。


3. 食農教育部会 第1回学習会(12月、名古屋市)

総合的な学習の時間における食と農の体験をテーマに、22名が参加しました。

  • テーマ: 「総合的な学習の時間における食と農の体験や可能性を巡って」

  • 内容: 講師の急な都合により、参加者によるショート報告と意見交換に変更。現場の教師や教育委員会職員、保護者などが、学校での農業体験や食育の実践事例を発表し、食と農が教育にもたらす可能性について活発に議論しました。


4. 第2回とうかい食農健フォーラム(2月、岐阜市)

「第11回岐阜食シンポジウム」と共催で開催。約100名が参加しました。

  • テーマ: 「子どもたちに伝えたい、豊かな体験―健康な『食』ぎふからの提言」

  • 基調報告: 小川 宣子 氏(岐阜女子大学家政学部)が、岐阜県の食文化と地域食材の関わりについて調査報告。「地産地消」を推進するため、学校給食での地元産物導入などを提唱しました。

  • 実践報告:

    • JAぎふの女性部(学校給食へのダイコン導入)

    • 高校生(大豆栽培から寄付、加工までの一連の農業体験)

    • 生協組合員(地元産コンニャクの開発秘話)

    • 企業(転作麦を使った食酢の開発)

    • 岐阜県職員(食生活指針の啓発活動)

  • 報告後には、大根料理や麦酢を使った糸こんにゃくなどの試食会も実施されました。


5. 「こどもの食と健康応援団」養成講座 準備会(3月、名古屋市)

子どもたちの「食の自立」を支援する人材(サポーター)を養成するための連続講座開催に向けた準備会。27名が参加しました。

  • 趣旨: 生協の組合員を中心とした社会人講師の育成を目指し、将来的には行政の食農教育支援事業との連携も視野に入れた活動を検討。

  • 内容:

    • 山田 言子 氏によるエプロンシアター、吉田 隆子 氏による「食育劇」など、食育の実践例を披露。

    • 「4つのお皿」の考え方に基づいた栄養指導法などが紹介され、参加者から高い共感を呼びました。

  • この好評を受けて、10名がクラブに新規入会しました。


とうかい食農健サポートクラブ:2002年の活動記録


1. 総会・記念講演(6月21日、名古屋市)

約70名が参加して総会を開催し、記念講演が行われました。

  • テーマ: 「健康から見たスローフードへの期待」

  • 講師: 井形 昭弘 氏(あいち健康の森健康科学総合センター・名古屋学芸大学)


2. 「子どもの食と健康応援団 養成講座」の開催

「健全な食生活推進部会」が中心となり、「子どもたちの食の自立」をサポートする講師を養成するための連続講座を実施しました。受講者には修了証が授与され、東海農政局のウェブサイトに「食生活の社会人先生」として登録されるなど、活動の機会提供も目指しました。

  • ねらい:

    • 子どもたちが「何をどう食べるか」を自ら判断する能力を育む。

    • 「4つのお皿(黄:主食、赤:主菜、緑:副菜、白:汁物)」という分かりやすい方法で食材と栄養を学ぶ。

    • 専門家や体験を通して楽しく学べる「メダカの学校」のような講座を目指す。

  • 前期第1回(7月6日):

    • テーマ: 「緑のお皿:野菜を学ぶ」

    • 内容: 名古屋市中央卸売市場北部市場を見学。セリ人から野菜の鮮度やおいしい見分け方を実践的に学び、野菜の生産地表示やトレーサビリティー(生産履歴)について活発な意見交換が行われました。この様子は朝日新聞で報道され、大きな反響がありました。

  • 前期第2回(7月19日):

    • テーマ: 「赤いお皿:さかなを学ぶ」

    • 内容: 名古屋中央卸売市場の鮮魚店や冷凍工場を見学し、漁業者や栄養士から魚の鮮度や栄養について学びました。

  • 前期第3回(8月1日):

    • テーマ: 「緑のお皿:野菜を学ぶ 現地編」

    • 内容: 味の素冷凍食品の冷凍野菜工場と野菜農家を見学。

  • 前期第4回(8月10日):

    • テーマ: 「子どもたちへの伝え方」

    • 内容: 野菜をたっぷり使った料理の調理実習と試食を通して、子どもたちに楽しく食を伝える方法を学びました。

  • 特別編(10月23日):

    • 協力: 名古屋市立東星中学校

    • 内容: 「食」をテーマにした総合学習に協力。寸劇や展示を通して、食と健康、歴史、社会との関わりを伝える取り組みを行いました。

  • 後期第1回(11月22日):

    • テーマ: 「白いお皿:だしの知識」

    • 内容: 鰹節のだしの味見体験を実施。京都大学の伏木亨教授が、子どもの味覚形成において、油よりも「だし」の味を教えることの重要性を強調しました。約100名が参加し、好評を博しました。

  • 後期第2回(1月24日):

    • テーマ: 「黄色のお皿:お米とパンを学ぶ」

    • 内容: アレルギーに対応した学校給食パンの製造現場を見学し試食。また、米の炊き方による味の違いを比較する実習を実施しました。口コミで参加者が増え、定員を大幅に上回るほどの盛況となりました。

  • 後期第3回(3月14日):

    • テーマ: 「赤いお皿:肉を学ぶ」

    • 内容: 吉田ハムの工場を見学し、ハムの製造工程や食肉の解体について学びました。BSE問題後ということもあり、肉のトレーサビリティーに高い関心が寄せられました。


3. 食農教育部会

  • 第1回とうかい食農教育フォーラム(8月3日):

    • テーマ: 「総合的な学習の時間における食と農の体験や学習のもつ可能性2」

    • 内容: 「ウメ」をテーマに、小学校で行われた梅干し作りや梅カレーの実践報告が行われ、活発な経験交流の場となりました。

  • 第2回とうかい食農教育フォーラム(2月8日):

    • 主催: サポートクラブ、東海農政局など4団体

    • 参加者: 136名

    • 内容: 文部科学省の視学官による基調講演で、食農教育の教育的価値が強調されました。また、家庭科や総合学習、学校給食での実践事例報告や、縄ない体験などのポスターセッションも開催されました。


4. 都市と農村交流部会

  • 安城市市政50周年記念農業フォーラムへの参加・協力(2月16日)

  • MAFF食農教育応援団講演会への参加(10月4日): 日本スローフード協会理事長による講演を聴講しました。

  • 第3回とうかい食農健フォーラム(1月27日):

    • 主催: とうかい食農健サポートクラブ、果物のある食生活推進協議会

    • 参加者: 約340名

    • テーマ: 「地域のくだものと健康なくらし」

    • 内容: 京都大学名誉教授による「食脳学」の講演では、旬の果物をよく噛んで食べることで脳の発達や健全な心身が育まれることが説かれました。また、地域特産品のイチジクや、学校給食での果物活用事例などが報告され、会場では関連団体の展示も行われました。

とうかい食農健サポートクラブ:2003年の活動記録


1. 総会・記念講演会(6月6日、名古屋市)

34名が参加して総会と記念講演会が開催されました。

  • 講演テーマ: 「五感健康法――健脳食のすすめ」

  • 講師: 岩田 弘敏 氏(岐阜大学名誉教授、岐阜産業保健推進センター所長)

  • 要旨: 脳の活性化には五感を刺激する食生活が重要であると解説。岐阜県が推奨する高齢者向けの「健脳食指針」を紹介し、楽しく食事をすること、バランスの取れた食事、適切な水分摂取などが、高齢者の健康維持や認知症予防に繋がる「未病」の取り組みであると強調しました。


2. 「野菜フォーラム:ベジフルセブン-イン 東海」(第4回とうかい食農健フォーラム)(9月8日、名古屋市)

農林水産省の事業として、野菜・果物の消費拡大を目的としたフォーラムを開催しました。定員を大幅に上回る参加申し込みがあり、252名が参加しました。

  • 第1部:基調講演「野菜と健康 食育ではじめる生活習慣病予防」

    • 講師: 坂本 元子 氏(和洋女子大学教授、内閣府食品安全委員会委員)

    • 要旨: 子どもの野菜摂取不足が生活習慣病に繋がる現状に触れ、健康的な野菜摂取の重要性を強調しました。野菜を多く食べるためには、家庭に常に野菜がある環境づくりや、幼少期からの食体験が重要であると指摘しました。

  • 第2部:事例報告と意見交換「もっと野菜をとるにはどうすれば良いのか?」

    • 司会: 竹谷 裕之 氏(名古屋大学大学院教授)

    • 内容:

      • 名古屋女子大学の酒井映子氏が、高校生以降の若い世代で野菜摂取が不足している実態を報告。

      • 青果物健康推進委員会が、1日の野菜・果物摂取目安を「ベジフルセブン(野菜5皿、果物2皿)」と分かりやすく提案。

      • 豊田市保健所による、コンビニ弁当に「野菜100グラム」シールを表示する取り組みが報告され、この取り組みは全国に広がりをみせました。

      • 青果市場からの情報発信や、学校給食に野菜を納入する農家による「食農教育」の実践報告もありました。

  • 第3部:場内展示

    • 東海3県の地場野菜や伝統野菜に関するポスター、啓発資料などを展示しました。


3. 「食育シンポジウム:食と心と生きる力を考える」(1月16日、名古屋市)

東海農政局など4者共催で開催され、500名が参加しました。

  • 基調講演「食品と心の健康を考える」

    • 講師: 金子 ひろみ 氏(管理栄養士)

    • 要旨: 子どもの「キレる」行動と、朝食の欠食による血糖値の変化との関連性を指摘し、朝食の重要性を強調しました。食生活が子どもの心の健康に大きく影響するため、家庭や学校で食育を推進することの重要性を訴えました。

  • パネルディスカッション「心と体を元気にする食」

    • 内容: 学校での栽培体験が子どもの成長に与える良い影響や、今後導入される「栄養教諭」への期待など、食と心の健康に関する政策的な議論が行われました。


4. 部会活動(「食生活部会」と「食農教育部会」を合同開催)

  • 「子どもの食と健康応援団養成講座『食べ物の楽校』特別編」(5月9日)

    • 内容: 食育の具体的な実践方法について、エプロンシアターや、栄養素を8色に例えた「絵本」を使った読み聞かせが実演され、参加者間の経験交流が行われました。

  • 「食べ物の楽校・03年度第1回」(7月19日)

    • テーマ: 「有機農産物は実際、何が違うのか?」

    • 内容: 野菜茶業研究所を見学し、有機栽培が野菜の品質に与える科学的な影響について研究報告を聴講。栽培法が異なるトマトの食べ比べも実施しました。

  • 「食べ物の楽校・03年度第2回」(11月22日)

    • テーマ: 「卵と健康」

    • 内容: 家畜改良センター岡崎牧場を見学し、日本養鶏の歴史や、卵の栄養・見分け方について学びました。

  • 「食べ物の楽校・03年度第3回」(3月16日)

    • テーマ: 「なぜ、ごまが体に良いのか?」

    • 内容: 九鬼産業の工場を見学。ゴマの歴史や機能性、食育における重要性について学び、ゴマ料理の試食も行いました。


とうかい食農健サポートクラブ:2004年の活動記録


1. 「食べ物の楽校」特別編・総会(6月19日、名古屋市)

64名が参加し、「食育を考えるワークショップ」が開催されました。

  • テーマ: 「コンビニ食ってどんな食?」

  • 内容:

    • 農水省の助成を受けた和歌山大学の赤松純子氏が開発した、コンビニでの買い物を疑似体験する45分間の食育プログラムを体験しました。

    • 参加者は、仮想のコンビニで昼食メニューを選び、その栄養バランスを計算。ゲーム感覚で楽しみながら、コンビニ食と栄養について考えるきっかけとなりました。

    • 参加者からは、「食への関心を高める第一歩として有効だ」と評価される一方で、「栄養計算上の課題もある」といった建設的な意見交換が行われました。


2. 「食べ物の楽校」第2回(7月24日、高浜市)

「愛知の農と食と健康を考える交流研究会」との共催で開催されました。

  • 詳細: **「愛知の農と食と健康を考える交流研究会 第44回研究会」**の内容と連携して開催されました。


3. 「食を考える月間」シンポジウム(1月30日、名古屋市)

約600名が参加し、若い親子を主な対象とした大規模なシンポジウムを開催しました。託児サービスをPRし、PTA連合会や保育園連合会などとの連携により、従来の参加者層とは異なる若い世代の参加を多数促しました。

  • テーマ: 「食卓からはじまる食育入門――すこやかな心と体は食卓から――」

  • 基調講演「食とこころ」

    • 講師: 吉岡 忍 氏(心療内科臨床心理士・東京都スクールカウンセラー)

    • 要旨: 自身の経験談を交え、「食」が人間関係や心の安定に深く関わることを力説。食卓は単に食事をする場ではなく、「自分の居場所」を確認し、「メッセージを伝え合う」重要な場であると述べました。

  • パネルディスカッション「食卓からはじまる食育入門」

    • 内容:

      • 保育園長:朝食欠食の子どもが増えている現状を報告し、栽培体験や共食を通して食の楽しさを伝える保育園での実践を紹介。

      • 小学校教諭:給食の時間を「精神的な孤食」にせず、友達とのコミュニケーションの場にすることの重要性を強調。

      • JA女性部員:地元の農家として、家族で農業体験を行うことが、食卓での会話を増やし、家族関係を良好に保つことに繋がった事例を紹介。

      • 大学教授:共食の体験が、子どもの「居場所」や「存在価値」を育む上で重要であると指摘しました。


4. 農と市民交流部会

  • 「総合的に学ぶ濃尾平野」第1回学習会(2月11日)

    • テーマ: 「水に生かされ、水を活かす 濃尾平野」

    • 内容: 弥富町の歴史や水害との関わり、河川汚濁、シジミの生態系と不耕起稲作の関連性など、地域に根差した興味深い話が展開されました。

  • 「総合的に学ぶ濃尾平野」第2回学習会(3月6日)

    • テーマ: 「すこやかな成長のために、ゆたかな原体験を」

    • 内容: 昔の子どもの遊びや体験を再現する劇団の公演を鑑賞。


5. 健康・栄養フォーラム2005(第5回とうかい食農健フォーラム)(2月26日、日進市)

名古屋学芸大学健康・栄養研究所との共催で開催されました。

  • 基調講演: 「65歳からの食卓~元気力は身近な工夫から~」

    • 講師: 松下 佳代 氏(女子栄養大学専任講師)

  • パネルディスカッション:

    • 内容: 高齢者自身(独居老人)や栄養士、歯科医師といった多様な立場から、高齢者の食生活の現状と課題について議論されました。嚥下障害と誤嚥性肺炎の関係など、専門的な視点からの報告も注目を集めました。


6. 「食べ物の楽校」第3回(3月3日、碧南市)

21名が参加し、「発酵食の魅力」をテーマにした工場見学ツアーを実施しました。

  • 見学先: 白醤油、たまり、味噌、みりんの各工場

  • 内容: 各工場の社長自らが製造工程を案内し、普段は見られない場所も見学。参加者は、日本の伝統的な醸造文化と、職人たちのこだわりを肌で感じ、試食を楽しみました。


7. その他の関連活動・協力支援

  • 食育広報壁新聞「グリーンリング」への協力: 旬の野菜に関するコラム執筆など、企画・編集面で支援しました。

  • 「あつみ農業体験学習ネットワーク」への支援:

    • 渥美町への農業体験修学旅行誘致を目的とした学習会に協力。長野県飯田市の成功事例を学び、渥美町の魅力や資源の共有について議論しました。

    • 「ほんもの体験」の重要性や、地域住民と学校教育の連携などについて提案しました。

とうかい食農健サポートクラブ:2005年の活動記録


1. 17年度総会・会員相互交流会(7月1日、名古屋市)

32名の会員が参加し、リレー形式で活動報告を行いました。

  • 内容:

    • 伝統菓子の紹介と試食

    • 食と心身の健康に関する取り組み

    • 親子手作り料理教室の事例

    • テンペ(発酵食品)による健康改善効果

    • 大豆活用法

    • 生協での健康アドバイザー活動

    • 子育て支援グループでの「食と健康」に関する活動

    • NPO法人化を目指す個人の活動

    • 竹の洗剤のアピール

  • 特徴: 多様な分野で活動する会員が、それぞれの専門分野や取り組みについて報告し、活発な意見交換を行いました。


2. 「くだもの・やさいフォーラムイン東海」(10月30日、金山アスナルホール)

とうかい食農健サポートクラブ、果実のある食生活推進全国協議会、東海農政局の共催で開催され、250名が参加しました。

  • テーマ: 「果物・野菜で元気なおなか~毎朝バナナうんち宣言」

  • 内容:

    • 講演: 石巻専修大学の坂田隆氏が、果物・野菜に含まれる食物繊維が腸内環境に与える影響について分かりやすく解説。

    • パネルディスカッション「プロ直伝!つくる・選ぶ・食べる」:

      • みかん農家: 生産者の苦労や、酸糖度センサーなどの技術活用について紹介。

      • フルーツアドバイザー: 果実ごとの上手な選び方を伝授。

      • 管理栄養士: ライフステージに応じた野菜摂取のポイントを解説。

  • 展示: 愛知の伝統野菜など、旬の野菜や果物が多数展示されました。


3. 「食を考える月間」シンポジウム(1月15日、名古屋市)

東海農政局など4者共催で、350名が参加しました。

  • テーマ: 「あなたもグッドバランスな食生活を ~愛しい人へ 長生きするなら、健康でないと!~」

  • 基調講演「食は命と健康の源」

    • 講師: 津下 一代 氏(あいち健康の森健康科学総合センター健康開発監)

    • 要旨: 健康長寿に繋がる食と、命を縮める食について解説しました。

  • 事例報告:

    • 管理栄養士による食育活動

    • チェーンストア協会からの取り組み紹介

  • 食育劇: 「なぎへいさん家の一大事」が上演され、食の大切さを楽しく伝えました。


4. 「食べ物の楽校」

  • 「はじめませんか、野菜から」(1月24日、名古屋市):

    • 内容: ベジタリアンの話と、大豆タンパク製品の試食を通して、新しい食の選択肢について学びました。

  • 「総合的に学ぶ濃尾平野の災害と暮らしと自然学習会」(2月5日、弥富町):

    • テーマ: 「いのちをいただく・川の恵み」

    • 内容: 鯉を解剖して命を学ぶ体験学習を実施。解体から調理、試食までを行い、川の恵みについて深く考えました。

  • 「愛知の農と食を考える交流フォーラム」(3月21日、岡崎市):

    • テーマ: 「あいちの野菜・キャベツを知る・解かる・食べる」

    • 内容:

      • 調理実習: オタフクソースの専門家から、キャベツを美味しく食べるお好み焼きの作り方を学ぶ。

      • パネルディスカッション: キャベツの品種による違い、残留農薬問題、調理法、食育への活用など、多岐にわたる議論が交わされました。

  • 「地域食材の魅力」(3月23日、東海市ほか):

    • 内容: カゴメ記念館、知多牛の牧場、古式製法の酒蔵など、愛知の食文化を支える企業や施設を巡る見学会を実施。参加者は、製造者のこだわりや地域の風土に触れ、発酵食品や肉牛飼育について深く学びました。


5. その他の協力活動

  • 一宮市食育広報壁新聞「グリーンリング」: 旬の野菜コラム執筆など、企画・編集に協力しました。

  • 渥美町「あつみ農業体験学習ネットワーク」: 修学旅行誘致のための学習会を支援。長野県飯田市の成功事例を共有し、渥美町の資源を活かした「ほんもの体験」の重要性を提言しました。


とうかい食農健サポートクラブ:2006年の活動記録


1. 会員相互交流会・総会(6月16日、名古屋市)

32名が参加し、お互いの活動をショートスピーチ形式で報告し合いました。新たに3名の会員が加わりました。

  • 主な報告内容:

    • 食の絆の活動、消費者団体の活動

    • 音楽農法の実践

    • 食事バランスガイドの普及活動

    • NPOや市民グループでの食育活動

    • 地域に根ざした食生活コンクールの受賞報告

    • 無農薬米や山羊の特産化など、生産者からのユニークな報告

  • 特徴: 幼児期の食育や栄養士の活動について、白熱した議論が交わされました。


2. 食生活部会「食事バランスガイド講座」

第1回 基礎・活用術編(7月22日、名古屋市)

  • 講師: 早渕 仁美 氏(福岡女子大学教授)

  • 内容:

    • 食事バランスガイド策定委員を務めた講師から、ガイドの背景や目的について詳しい解説がありました。

    • 食生活指針の認知度が低い中、個人の食行動を変容させるためのツールとして、ガイドの重要性が強調されました。

    • 参加者は学生、研究者、教員、行政職員、主婦など多様で、活発な質疑応答が行われました。

第2回 実践編(9月16日、名古屋市)

  • 講師: 小出 弥生 氏(管理栄養士、食育サークルSUN代表)

  • 内容:

    • 参加者がグループに分かれ、食事バランスガイドを現場でどう活用するかを検討するワークショップ形式で開催されました。

第3回 地域で活かす編(2月17日、岐阜市)

  • テーマ: 「食事バランスガイドを地域で活かす」

  • 内容:

    • 豆腐メーカーによるバランスガイドを活用した総菜メニューの提案。

    • 岐阜女子大学の学生による高齢者向けの栄養指導事例。

    • 食生活改善協議会によるエプロンシアターを使った子ども向け食育活動の報告。

  • 特徴: 企業、学生、市民活動のそれぞれの視点から、ガイドの地域での活用事例が報告されました。


3. 「食」を考えるシンポジウム(11月23日、名古屋市)

子育て世代を主な対象とし、210名が参加しました。

  • テーマ: 「たのしい!食べる・つくる・選ぶ。子育て世代の食育入門」

  • 基調講演: 「弁当の日が家族を育むー台所に立つ子どもたち」

    • 講師: 竹下 和男 氏(高松市立国分寺中学校長)

    • 要旨: 自身が考案した「弁当の日」を通して、子どもたちが自ら弁当を作ることで、自己肯定感や他者への思いやりを育むという感動的な実践報告でした。

  • 事例報告:

    • 栄養教諭: 学校での食のコーディネーターとしての役割を報告。

    • 農家グループ: 寸劇を通して、地域の食文化や地産地消の良さをアピール。

    • スーパーマーケット: 食育体験ツアーなど、企業としての食育の取り組みを紹介。

  • 総括コメント: 「調理し、みんなで食べる食育」こそが、他者への思いやりを育み、人間性を形成する基本であるという竹下氏のメッセージが強調され、参加者に大きな感銘を与えました。


4. 食べ物の楽校 特別編・現地見学

  • 「水土里の魅力・現地バス見学」(8月25日、安城市):

    • 案内: 明治用水土地改良区

    • 内容: 明治用水の施設見学や、地元のイチジク畑、音楽農法で大豆を栽培する畑を巡り、農業を支える水の役割について理解を深めました。

  • 「日本一のキャベツ産地に行こう」(2月22日、田原市):

    • 内容: JA愛知みなみのキャベツ畑や集荷施設を見学し、生産現場を視察しました。

  • 「いのちをいただく川の恵み」(3月18日、弥富市):

    • 内容: 昨年に続き、子どもたちに鯉を解剖させて、さばくところから料理、会食までを体験させ、命をいただくことの意味を学びました。


とうかい食農健サポートクラブ:2007年の活動記録


1. 設立7周年記念講演会・総会(6月24日、名古屋市)

設立7周年を記念した講演会と総会が開催され、70名が参加しました。

  • テーマ: 「今、求められているのは『食の全体』育」

  • 講師: 足立 己幸 氏(女子栄養大学名誉教授・名古屋学芸大学大学院教授)

  • 主催: とうかい食農健サポートクラブ


2. 会員相互交流会(8月28日、名古屋市)

10名の会員が参加し、活動報告や意見交換を行いました。

  • 報告内容:

    • 鰹節の生産状況

    • 食育ボランティア『結い』の活動

  • 特徴: 参加者は少なかったものの、熱心な報告と活発な意見交換が行われ、今後のシンポジウム企画に向けた議論もなされました。


3. 産学民連携による食育研究会(11月17日、名古屋市)

岐阜女子大学との共催で、178名が参加しました。

  • テーマ: 「地域の食育 のぞいてみませんか 食育推進基本計画にそった活動事例」

  • 報告者:

    • 相可高校: 地元の高校生による地産地消の取り組み。

    • INAX: 企業内での食生活改善への取り組み。

    • アグリウーマン中津川: 地域の食文化を伝える活動。

    • 岐阜女子大学の学生: スーパーでの栄養相談活動。

  • 要旨: 企業や学校、市民団体など、多様な立場からの食育事例が報告されました。特に、INAXの藤田氏による「朝食のパンはおやつと思え」という発言は、参加した管理栄養士の学生たちに大きなインパクトを与えました。


4. 平成19年度「食」を考えるシンポジウム(1月27日、名古屋市)

「にっぽん食育推進事業」の一環として開催され、176名が参加しました。

  • テーマ: 「たべる・たがやす・しとねる――食育・食農教育の実践から」

    • ※「しとねる」: 人になるように育む、という意味が込められています。

  • 基調報告: 沼田 直子 氏(小児科医)

    • 要旨: 「なぜ今食育なのか」をテーマに、食を通じて「待つこと」「ていねいに生きること」を学ぶ重要性を説き、子どもたちに「させられた感」を残さず、自ら「〜したい」という気持ちを育むことの大切さを強調しました。

  • 実践報告:

    • 小学校教諭: 食事バランスガイドを活用した学校での実践。

    • 保育園長・保育士: 食育をテーマにした保育園でのユニークな取り組み。

    • JA職員: 地域の子ども農学校や食農教育への取り組み。

  • 特徴: 各報告では、子どもの生き生きとした表情や笑顔の写真が多数使われ、好評でした。また、会場では関係団体のパネル展示も行われ、活発な情報交換の場となりました。


5. 食べ物の楽校・工場見学(3月10日、名古屋市)

19名が参加し、鰹節のだし製造工場を見学しました。

  • テーマ: 「和食の基本・だしを知る」

  • 見学先: (有)節辰商店

  • 内容:

    • だしの製造ラインや原料倉庫を公開。

    • 国産原料にこだわる製造方法や、鰹節の産地による風味の違いについて解説がありました。

    • 飲み比べや試食を通して、だしの奥深さを体験しました。




とうかい食農健サポートクラブ:2008年の活動記録


1. 総会・会員相互交流会(6月27日、名古屋市)

24名の会員が参加し、活動報告会と試食交流会が行われました。

  • 活動報告:

    • 知的障害者向けクッキング、台所調査、食の絆の活動、NPO設立に向けた動きなど、多様な分野での活動が報告されました。

  • 試食交流会:

    • 大豆タンパクや小麦グルテンを使った精進料理のオードブル、寿司、梅酒などが振る舞われ、交流を深めました。


2. 「企業の食育応援団劇場」(10月11日、岐阜市)

岐阜女子大学との共催で、大学祭の一環として開催されました。210名が参加し、特に子どもたちとその保護者、食育に関心のある学生を対象としました。

  • 内容:

    • 伊那食品: 寒天の原料から製造までを紙芝居で紹介し、試食を提供。

    • 味の素: 昆布だしと鰹節だしの「うまみ」を味わう体験と紙芝居を上演。

    • 明治乳業: 牛乳に関するクイズやビデオ上映を行い、試飲を提供。

  • 特徴: 企業が開発した食育ツールを実演形式で紹介し、子どもたちが五感で楽しめる工夫が凝らされていました。


3. 「地球環境は台所から」連続講座(農林水産省助成事業)

第1回シンポジウム(12月7日、名古屋市)

  • テーマ: 「地球環境は台所から」

  • 内容:

    • 事例報告:

      • 地産地消: 栄養教諭が学校給食での地産地消の取り組みを紹介。

      • 環境にやさしい調理: 生協組合員が家庭での工夫を報告。

    • 記念講演: 津田 淑江 氏(共立女子短期大学教授)

      • 要旨: 調理によるCO2削減について解説。一軒の家庭では少量でも、全体では大きな削減効果があることを強調しました。

  • ワークショップ: 台所からのCO2排出量を計算する体験を行いました。

  • 参加者: 大学生や研究者、主婦など101名が参加し、盛況でした。

第2回 講演とワークショップ(1月24日、名古屋市)

  • テーマ: 「調理によるCO2削減」

  • 講師: 津田 淑江 氏(共立女子短期大学教授)

  • 要旨:

    • 調理における火加減や鍋の大きさ、蓋の有無がCO2排出量に与える影響について、具体的な数字を交えて解説。

    • CO2削減だけでなく、おいしさや食を通じた家族の絆といった「食育」の視点も重要であると述べました。

第3回 調理実習(3月21日、名古屋市)

  • テーマ: 「調理方法によるCO2排出量について調理実習」

  • 内容:

    • 参加者は、カレーやコンポートを調理し、食材の切り方や鍋の蓋の有無によるCO2排出量の違いを体感。

    • 調理方法の工夫が環境負荷低減に繋がることを学びました。


4. 大人の社会見学・食品企業見学(2月6日、西尾市・碧南市)

18名が参加し、「三河のお茶と発酵食」をテーマに、地域の食品工場を巡りました。

  • 見学先:

    • はと屋(味噌・醤油): 創業文久年間の味噌蔵を見学し、木桶で3年かけて仕込む伝統製法を学ぶ。

    • 松鶴園(お茶): 抹茶の製造工程を見学し、試飲。

    • 角谷文次郎商店(みりん): 国産原料にこだわるみりん製造について、社長から直接話を聞きました。

  • 特徴: 地域の風土に根ざした食品製造企業のこだわりや、伝統を守る姿勢に感銘を受けました。



とうかい食農健サポートクラブ:2009年の活動記録


1. 研究会・平成21年度総会(6月23日、名古屋市)

25名が参加し、総会と記念講演、会員相互の活動報告が行われました。

  • 記念講演: 「長寿をささえる食生活―過去から未来へ」

    • 講師: 井形 昭弘 氏(サポートクラブ会長・名古屋学芸大学学長)

    • 要旨: 健康は「守る」だけでなく「創る」ものであると強調し、脚気の歴史を例に栄養学の変遷を解説しました。

  • 会員報告:

    • 国産金ゴマ栽培事業、豊明市の食生活改善活動、名古屋女子大学での取り組みなど、多様な活動が報告されました。


2. 食育推進学習会「楽しく、おいしく食事バランスガイド」

第1回 愛知地区学習会(10月31日、名古屋市)

農林水産省の助成事業として開催され、定員を上回る201名が参加しました。

  • テーマ: 「楽しく、おいしく食事バランスガイド」

  • 内容:

    • 講義: 女子栄養大学の武見ゆかり氏が、食事バランスガイドの基本や活用方法を解説。

    • 事例報告:

      • 小学校の栄養教諭: 学校現場での活用事例。

      • 養護教諭: 「5色手袋」を使った子ども向けの食育ツール。

      • 生協の管理栄養士: 地域での活用事例。

    • ワークショップ:

      • 参加者が14のグループに分かれ、食事バランスガイドの簡易診断を体験。

      • 各分野での活用法や課題について、活発なグループ討議を行いました。

  • 昼食: 愛知県産食材にこだわった特製弁当が提供され、好評を博しました。

  • 特徴: 栄養教諭やヘルスメイト、生協リーダーなど、現場の食育リーダー層が多数参加し、熱気あふれる学習会となりました。

第2回 愛知地区学習会(1月30日、名古屋市)

第1回に続き、子育て世代への食育リーダー育成を目的とした学習会で、136名が参加しました。

  • テーマ: 「楽しく、おいしく食事バランスガイド」

  • 内容:

    • 実践報告:

      • 栄養教諭: 学校での活用における課題と展望。

      • 自治体管理栄養士: 妊婦さん向け支援ツールとしての活用事例。

      • 食生活改善推進協議会: ロールプレイング形式のゲームを使った食育活動。

      • 名古屋市: 地域食材を取り入れた「なごや版食事バランスガイド」の取り組み。

    • 講評: 武見ゆかり氏が各事例を講評し、食事バランスガイドの地域での活用の方向性についてまとめました。

  • 特徴: 参加者の2/3が第1回からのリピーターで、机の配置を対面型にするなど意見交換を促す工夫がなされ、学習効果を高めました。


3. おとなの社会見学・食品企業見学(3月6日、半田市)

30名が参加し、「酢とすしの科学」をテーマにミツカン本社を見学しました。

  • 内容:

    • 講演: ミツカンの元研究員から、酒粕から酢を造る歴史や、関東と関西、欧米での寿司の嗜好性の違いなど、興味深い話を聞きました。

    • 商品開発の話: 「おむすび山」の新商品開発について、企業のマーケティング戦略の視点から解説がありました。

  • 特徴: 企業の歴史や、消費者の嗜好性調査、商品開発の裏側を知る貴重な機会となり、参加した学生の就職意欲を刺激しました。