はい、承知いたしました。ご提供いただいた文章を、2000年の「とうかい食農健サポートクラブ」の活動記録として整理します。
とうかい食農健サポートクラブ:2000年の活動記録
1. 設立総会・記念講演会(2月、名古屋市)
東海農政局長の呼びかけにより、農業・食品産業・教育・医療・行政など幅広い分野の有志が集まり、**「とうかい食農健サポートクラブ」**が設立されました。これは、国の「食を考える国民会議」の東海版という位置づけで、都市と農村の交流促進、食農教育を軸に活動を展開することを目的としています。
2. 記念講演会:テーマ「長寿と私たちの食生活~健全な心と体を守るために~」
講師: 井形 昭弘 氏(愛知県健康づくり振興事業団 理事長)
講演では、日本の急速な高齢化を「人類史上初の現象」としつつ、それを前向きなエネルギーとして捉えるべきだと提言しました。
講演要旨:
日本の高齢化: 日本は、他の先進国よりはるかに速いペースで高齢化が進んでおり、世界を驚かせている。しかし、これは悲観的な予測に基づいたものであり、健康な高齢者が社会に出ることはマイナスではない。
「健やかな高齢」の重要性: 65歳以上を一律に高齢者と定義することに意味はなく、健康で意欲があり、経験豊富な高齢者が活躍する社会こそが本来目指すべき姿である。金さん銀さんのように、100歳になっても意欲的に社会参加する姿勢が重要。
健康と生活習慣: 生活習慣は老化を遅らせる上で大きな役割を果たす。60歳から健康づくりを始めても長生きできるというデータもあり、健康維持の努力が重要である。
「食」の役割: 健康の維持向上を支える重要な要素は「食」である。特に、和食は多彩な食材と豊富な繊維を含み、老化抑制に効果があるため、世界からも「長寿食」として評価されている。若い世代の食生活から和食が失われている現状に警鐘を鳴らした。
結論: 食、農、健康は一体のものであり、日本の未来を支える大きな基盤である。 和食を見直すことで、健康な社会生活を送ることができ、高齢社会をより良いものにできる。
とうかい食農健サポートクラブ:2001年の活動記録
1. 総会(7月、名古屋市)
約60名が参加し、活動の方向性を確認しました。
2. 「農と市民を結ぶフォーラム」(なごやか農楽校公開講座)(7月、名古屋市)
名古屋市で新たに開講された市民農業講座「なごやか農楽校」の公開講座として開催され、約350名が参加しました。
3. 食農教育部会 第1回学習会(12月、名古屋市)
総合的な学習の時間における食と農の体験をテーマに、22名が参加しました。
4. 第2回とうかい食農健フォーラム(2月、岐阜市)
「第11回岐阜食シンポジウム」と共催で開催。約100名が参加しました。
テーマ: 「子どもたちに伝えたい、豊かな体験―健康な『食』ぎふからの提言」
基調報告: 小川 宣子 氏(岐阜女子大学家政学部)が、岐阜県の食文化と地域食材の関わりについて調査報告。「地産地消」を推進するため、学校給食での地元産物導入などを提唱しました。
実践報告:
報告後には、大根料理や麦酢を使った糸こんにゃくなどの試食会も実施されました。
5. 「こどもの食と健康応援団」養成講座 準備会(3月、名古屋市)
子どもたちの「食の自立」を支援する人材(サポーター)を養成するための連続講座開催に向けた準備会。27名が参加しました。
とうかい食農健サポートクラブ:2002年の活動記録
1. 総会・記念講演(6月21日、名古屋市)
約70名が参加して総会を開催し、記念講演が行われました。
2. 「子どもの食と健康応援団 養成講座」の開催
「健全な食生活推進部会」が中心となり、「子どもたちの食の自立」をサポートする講師を養成するための連続講座を実施しました。受講者には修了証が授与され、東海農政局のウェブサイトに「食生活の社会人先生」として登録されるなど、活動の機会提供も目指しました。
ねらい:
子どもたちが「何をどう食べるか」を自ら判断する能力を育む。
「4つのお皿(黄:主食、赤:主菜、緑:副菜、白:汁物)」という分かりやすい方法で食材と栄養を学ぶ。
専門家や体験を通して楽しく学べる「メダカの学校」のような講座を目指す。
前期第1回(7月6日):
前期第2回(7月19日):
前期第3回(8月1日):
前期第4回(8月10日):
特別編(10月23日):
後期第1回(11月22日):
後期第2回(1月24日):
後期第3回(3月14日):
3. 食農教育部会
第1回とうかい食農教育フォーラム(8月3日):
第2回とうかい食農教育フォーラム(2月8日):
4. 都市と農村交流部会
とうかい食農健サポートクラブ:2003年の活動記録
1. 総会・記念講演会(6月6日、名古屋市)
34名が参加して総会と記念講演会が開催されました。
2. 「野菜フォーラム:ベジフルセブン-イン 東海」(第4回とうかい食農健フォーラム)(9月8日、名古屋市)
農林水産省の事業として、野菜・果物の消費拡大を目的としたフォーラムを開催しました。定員を大幅に上回る参加申し込みがあり、252名が参加しました。
3. 「食育シンポジウム:食と心と生きる力を考える」(1月16日、名古屋市)
東海農政局など4者共催で開催され、500名が参加しました。
基調講演「食品と心の健康を考える」
パネルディスカッション「心と体を元気にする食」
4. 部会活動(「食生活部会」と「食農教育部会」を合同開催)
とうかい食農健サポートクラブ:2004年の活動記録
1. 「食べ物の楽校」特別編・総会(6月19日、名古屋市)
64名が参加し、「食育を考えるワークショップ」が開催されました。
テーマ: 「コンビニ食ってどんな食?」
内容:
農水省の助成を受けた和歌山大学の赤松純子氏が開発した、コンビニでの買い物を疑似体験する45分間の食育プログラムを体験しました。
参加者は、仮想のコンビニで昼食メニューを選び、その栄養バランスを計算。ゲーム感覚で楽しみながら、コンビニ食と栄養について考えるきっかけとなりました。
参加者からは、「食への関心を高める第一歩として有効だ」と評価される一方で、「栄養計算上の課題もある」といった建設的な意見交換が行われました。
2. 「食べ物の楽校」第2回(7月24日、高浜市)
「愛知の農と食と健康を考える交流研究会」との共催で開催されました。
3. 「食を考える月間」シンポジウム(1月30日、名古屋市)
約600名が参加し、若い親子を主な対象とした大規模なシンポジウムを開催しました。託児サービスをPRし、PTA連合会や保育園連合会などとの連携により、従来の参加者層とは異なる若い世代の参加を多数促しました。
4. 農と市民交流部会
5. 健康・栄養フォーラム2005(第5回とうかい食農健フォーラム)(2月26日、日進市)
名古屋学芸大学健康・栄養研究所との共催で開催されました。
6. 「食べ物の楽校」第3回(3月3日、碧南市)
21名が参加し、「発酵食の魅力」をテーマにした工場見学ツアーを実施しました。
7. その他の関連活動・協力支援
とうかい食農健サポートクラブ:2005年の活動記録
1. 17年度総会・会員相互交流会(7月1日、名古屋市)
32名の会員が参加し、リレー形式で活動報告を行いました。
2. 「くだもの・やさいフォーラムイン東海」(10月30日、金山アスナルホール)
とうかい食農健サポートクラブ、果実のある食生活推進全国協議会、東海農政局の共催で開催され、250名が参加しました。
3. 「食を考える月間」シンポジウム(1月15日、名古屋市)
東海農政局など4者共催で、350名が参加しました。
4. 「食べ物の楽校」
「はじめませんか、野菜から」(1月24日、名古屋市):
「総合的に学ぶ濃尾平野の災害と暮らしと自然学習会」(2月5日、弥富町):
「愛知の農と食を考える交流フォーラム」(3月21日、岡崎市):
「地域食材の魅力」(3月23日、東海市ほか):
5. その他の協力活動
とうかい食農健サポートクラブ:2006年の活動記録
1. 会員相互交流会・総会(6月16日、名古屋市)
32名が参加し、お互いの活動をショートスピーチ形式で報告し合いました。新たに3名の会員が加わりました。
2. 食生活部会「食事バランスガイド講座」
第1回 基礎・活用術編(7月22日、名古屋市)
講師: 早渕 仁美 氏(福岡女子大学教授)
内容:
食事バランスガイド策定委員を務めた講師から、ガイドの背景や目的について詳しい解説がありました。
食生活指針の認知度が低い中、個人の食行動を変容させるためのツールとして、ガイドの重要性が強調されました。
参加者は学生、研究者、教員、行政職員、主婦など多様で、活発な質疑応答が行われました。
第2回 実践編(9月16日、名古屋市)
第3回 地域で活かす編(2月17日、岐阜市)
3. 「食」を考えるシンポジウム(11月23日、名古屋市)
子育て世代を主な対象とし、210名が参加しました。
テーマ: 「たのしい!食べる・つくる・選ぶ。子育て世代の食育入門」
基調講演: 「弁当の日が家族を育むー台所に立つ子どもたち」
事例報告:
栄養教諭: 学校での食のコーディネーターとしての役割を報告。
農家グループ: 寸劇を通して、地域の食文化や地産地消の良さをアピール。
スーパーマーケット: 食育体験ツアーなど、企業としての食育の取り組みを紹介。
総括コメント: 「調理し、みんなで食べる食育」こそが、他者への思いやりを育み、人間性を形成する基本であるという竹下氏のメッセージが強調され、参加者に大きな感銘を与えました。
4. 食べ物の楽校 特別編・現地見学
「水土里の魅力・現地バス見学」(8月25日、安城市):
「日本一のキャベツ産地に行こう」(2月22日、田原市):
「いのちをいただく川の恵み」(3月18日、弥富市):
とうかい食農健サポートクラブ:2007年の活動記録
1. 設立7周年記念講演会・総会(6月24日、名古屋市)
設立7周年を記念した講演会と総会が開催され、70名が参加しました。
2. 会員相互交流会(8月28日、名古屋市)
10名の会員が参加し、活動報告や意見交換を行いました。
3. 産学民連携による食育研究会(11月17日、名古屋市)
岐阜女子大学との共催で、178名が参加しました。
4. 平成19年度「食」を考えるシンポジウム(1月27日、名古屋市)
「にっぽん食育推進事業」の一環として開催され、176名が参加しました。
5. 食べ物の楽校・工場見学(3月10日、名古屋市)
19名が参加し、鰹節のだし製造工場を見学しました。
テーマ: 「和食の基本・だしを知る」
見学先: (有)節辰商店
内容:
とうかい食農健サポートクラブ:2008年の活動記録
1. 総会・会員相互交流会(6月27日、名古屋市)
24名の会員が参加し、活動報告会と試食交流会が行われました。
2. 「企業の食育応援団劇場」(10月11日、岐阜市)
岐阜女子大学との共催で、大学祭の一環として開催されました。210名が参加し、特に子どもたちとその保護者、食育に関心のある学生を対象としました。
3. 「地球環境は台所から」連続講座(農林水産省助成事業)
第1回シンポジウム(12月7日、名古屋市)
第2回 講演とワークショップ(1月24日、名古屋市)
テーマ: 「調理によるCO2削減」
講師: 津田 淑江 氏(共立女子短期大学教授)
要旨:
第3回 調理実習(3月21日、名古屋市)
4. 大人の社会見学・食品企業見学(2月6日、西尾市・碧南市)
18名が参加し、「三河のお茶と発酵食」をテーマに、地域の食品工場を巡りました。
とうかい食農健サポートクラブ:2009年の活動記録
1. 研究会・平成21年度総会(6月23日、名古屋市)
25名が参加し、総会と記念講演、会員相互の活動報告が行われました。
2. 食育推進学習会「楽しく、おいしく食事バランスガイド」
第1回 愛知地区学習会(10月31日、名古屋市)
農林水産省の助成事業として開催され、定員を上回る201名が参加しました。
第2回 愛知地区学習会(1月30日、名古屋市)
第1回に続き、子育て世代への食育リーダー育成を目的とした学習会で、136名が参加しました。
3. おとなの社会見学・食品企業見学(3月6日、半田市)
30名が参加し、「酢とすしの科学」をテーマにミツカン本社を見学しました。