産学民連携による食育研究会 開催報告
2007年11月17日、名古屋文化短期大学アセンブリーホールにて「産学民連携による食育研究会」が開催されました。この研究会は、岐阜女子大学ととうかい食農健サポートクラブが主催し、178名が参加しました。
開催概要
日時: 2007年11月17日
会場: 名古屋文化短期大学アセンブリーホール(名古屋市)
参加者: 178名
テーマ: 「地域の食育のぞいてみませんか 食育推進基本計画にそった活動事例」
司会: 小出 弥生 氏(食育サークルSUN)
主催: 岐阜女子大学、とうかい食農健サポートクラブ
共催: (社)全国栄養士養成施設協会
プログラムと内容
研究会では、学校、企業、市民団体、大学といった多様な立場から食育の実践事例が報告されました。
主催者挨拶: 堀 幹夫 氏(岐阜女子大学長)
事例報告:
三重県立相可高校: 食物調理科主任の奥田 清子 氏が、高校生と地域が連携した地産地消の取り組みを「5つの提案」として発表しました。
株式会社INAX: 広報担当課長の藤田 邦高 氏が、企業内での従業員の食生活改善に向けたユニークな取り組みを紹介。
アグリウーマン中津川: 会長の洞田 梅子 氏が、地域の食文化を次世代に伝える活動について報告しました。
岐阜女子大学: 管理栄養士専攻4年生の瀬川 紗代 氏が、スーパーでの栄養相談や食材紹介といった実践事例を発表しました。
コーディネーター: 小川 宣子 氏(岐阜女子大学 家政学部教授)
概要
(社)全国栄養士養成施設協会の助成を受けて開催されたこの研究会では、各分野の最前線で活躍する人々から貴重な報告がありました。中でも、株式会社INAXの藤田邦高氏の発言は、参加者に強いインパクトを与えました。
藤田氏は、日本の本来の食生活として「ごはん、みそ汁、漬物、野菜料理、魚介類」を挙げ、「朝食にパンを食べるのはおやつだと思え」と指摘。企業活動においても社員の健康維持が重要であることを強調しました。さらに、栄養士を目指す学生たちに対し、**「近代栄養学による栄養素至上主義に陥るな」**と激励し、食全体を捉えることの重要性を訴えました。
この研究会は、産・学・民の連携による食育の可能性を示すとともに、食の本質について改めて考えるきっかけとなりました。
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